リフォームの話 1

*宇都宮市F邸
― 現状に対する不満や要望など ―
テレビ番組で取り上げられているせいでしょうか最近はリフォームの相談を受けることも増えてきました。自邸を含めリフォームも大小様々なケースに携わってきましたが、ここでは築40年近くになる宇都宮市郊外の農家住宅の全面リフォームの事例をもとにお話をさせていただきます。設計する側のスタンスとしては新築であってもリフォームであっても特に違う事はないのですが設計者に与えられる与条件は大きく違っていると言えます。建物の大小や老朽化の程度こそ違え、既に建物がある(居住空間がある)という与条件は新築の場合とは大きく異なっています。
リフォームの場合建て主さんの希望を良く聞く事はもちろんですが、それと並行して現在お住まいの建物がどのような状態になっているかを確認する現地調査が重要なポイントとなります。それにより現在の建物が構造的に見て安全か否か、希望を満たすために今あるものをどこまで生かすのか、あるいは撤去して新しくするのか等の判断をしなければなりません。
リフォームに当たって寄せられる現在の住まいに対する不満は皆さん比較的共通のものもあります。
よくある事例をいくつか列記して見ると
・内装、外装等の汚れや傷みがひどくなり見栄えも悪い。
・雨漏りがする。
・建売住宅を買った、あまり考えずに作ってしまった等で使い勝手に不満がある
・古い家なので夏は暑いし冬は寒く快適性に欠ける。
・日当たりが良くない、道路に面しているので騒音が激しいなど環境が悪い。
・家族構成の変化などに伴い住まいが手狭となってしまった。
・老朽化が進み地震で倒壊しないか心配。
・設備機器が古くなり機能的な不満、交換の時期を向かえている。
・シロアリの被害を受けてしまった。
・床が傾いていて建具の建てつけも悪い。
など同様の問題や不満を抱えている方も多いのではないかと思います。
これらを項目に分けて整理してみると
1. 構造的な不満、心配(地震で倒壊しないか、床が傾いている、シロアリの被害を受けたなど)
2. 空間の広さに関する不満(部屋が狭い、収納が足りないなど)
3. 日照や暑さ寒さなど環境に対する不満
4. 間取りなど計画に関する不満(部屋のつながり方など使い勝手が悪いなど)
5. 老朽化による不安や不満(内外装の傷みや見栄え等)
6. 設備機器に関するもの.
7. 上記条件の複合によっておこるもの(床の傾きや壁のひび割れ、雨漏りなど)
おおまかに見てもこれくらいは出てきます。
これを基に現地調査に入ることになります